選定記録 / 判断メモ
行田・湯本天然温泉 茂美の湯
埼玉唯一の純重曹泉、源泉かけ流し多数の日帰り温泉
施設情報
- 所在地埼玉県行田市佐間1456-1
- 営業時間9:00〜23:00(最終入館22:30)※臨時休館日あり
- 定休日年中無休
- 駐車場無料・300台(大型バス対応)
- 泉質ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 源泉多数の湯船が源泉100%かけ流し(塩素投入あり)
- 電話048-555-2230
茂美の湯を調べるきっかけになったのは「埼玉県下唯一の純重曹泉」という一文だった。純重曹泉とはナトリウム炭酸水素塩泉のうち、溶存物質中の炭酸水素イオンが特に豊富なものを指す。公式の温泉分析書によれば、当施設の溶存物質総量は1.28g/kgで、そのうち炭酸水素イオンが621mgと最大の構成成分になっている。純重曹泉の分類基準は1000mg/kg以上の溶存物質とされており、当施設の1280mg/kgはその基準を十分に超える。
泉温は43.2℃、pH値は7.7の弱アルカリ性。無色透明で湯の花が浮くという。弱アルカリ性の重曹泉は皮膚の古い角質を落とすといわれており、肌触りのよさが期待できる。泉質名は「ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)」で、炭酸水素イオンに加えて塩素イオンも一定量(227mg)含まれている。
埼玉県内でこれ一択というのは、選ぶ理由として単純にわかりやすい。
選定ポイント
溶存物質総量1280mg/kg——純重曹泉の基準(1000mg/kg)を大きく上回る。埼玉県内でこの泉質を持つのは茂美の湯のみ。
「源泉100%かけ流し」を謳う湯船の数が多い点も評価ポイントだ。施設は男女左右入れ替え制で、どちら側に入っても壺風呂・みつみの湯・露天系の小湯船が源泉かけ流しになっている。ひのき内風呂と炭酸泉コラボ露天は循環ろ過・塩素投入ありだが、それ以外の多くは源泉かけ流しで運用されている。
ただし「かけ流しの状態は午後から」と注記のある湯船(ひろの湯・古代蓮の湯)も存在する。午前中に訪問した場合、一番広い湯船のかけ流し状態は期待できない可能性がある。このあたりは実際に行ってみないとわからない部分なので、午後到着を想定した方が無難かもしれない。
| 区分 | 平日 | 土日祝 |
|---|---|---|
| 大人 | 870円 | 970円 |
| 大人(21時以降) | 750円 | 850円 |
| 子ども(3歳〜小学生) | 400円 | 450円 |
※料金は変更になる場合があります。来館前に公式サイトでご確認ください。
日帰り入浴料は平日大人870円、土日祝970円。21時以降は平日750円に下がる。埼玉の日帰り温泉としては標準的な価格帯で、源泉かけ流し湯船の本数を考えると悪くない印象だ。
施設規模を考えると、これだけの設備で1000円以下というのはコスパの面では優位に立つ。ただし岩盤浴や食事は別料金になるので、フルに使うと料金は当然上がる。純粋に入浴だけのコスパとして見るなら、選定基準を満たしていると判断した。
自宅から車で向かう場合、東北道の加須ICか羽生ICが最寄りになる。加須ICからは国道125号を行田方面に直進し、富士見交差点を左折して武蔵水路沿いに進む。距離は約17km、所要時間の目安は28分。羽生ICからは約14.5km・25分と少し近い。
いずれのルートも幹線道路から逸れる部分があるため、初回はカーナビ必須だと思う。公式サイトでは電話番号「048-555-2230」を入力すれば表示されると案内している。施設の所在地は行田市佐間エリアで、さきたま古墳公園や行田警察署が周辺目標になるとのこと。
国道17号(熊谷・鴻巣方面)からのアクセスも整理されており、鴻巣方面からは箕田交差点経由で5.5km・約8分。行田市に土地勘がある場合はこちらの方がわかりやすいかもしれない。
カーナビ設定:電話番号「048-555-2230」で検索が公式推奨。加須IC・羽生ICいずれも降りたら右方向(行田方面)へ。
駐車場は無料・300台収容で、大型バス専用スペースも別途確保されている。埼玉の日帰り温泉施設としては規模が大きく、混雑時でも止められない事態は起きにくいと見ている。
ただし「もさく座」という大衆演劇の劇場が館内に併設されており、公演日(特に週末や祝日)は観劇目的の来場者が重なる。駐車場が満車になるかどうかは未確認だが、演劇公演と重なる週末は念頭に置いておく方がいいだろう。平日や公演のない日であれば、300台という規模は十分すぎる余裕になるはずだ。
茂美の湯の浴場は左右に分かれており、男女が偶数日・奇数日で入れ替わる。どちら側に入っても基本的な構成は共通で、ひのき内風呂(循環ろ過)・サウナ・水風呂(天然地下水かけ流し)・壺風呂・高台のみつみの湯(いずれも源泉かけ流し)が揃う。
露天エリアに出ると湯船の個性が際立つ。壺風呂は一人でゆったり入れる大ぶりのサイズで、源泉かけ流しで運用されている。施設で最も広いひろの湯(左側)・古代蓮の湯(右側)は足ツボを刺激する凸凹があり歩行湯としても使えるが、現在は35℃前後のクールダウン浴として運用中とのこと。かけ流しになるのは午後からという注記があるため、純粋に源泉を楽しむ目的なら午後到着が妥当かもしれない。
高台に位置するみつみの湯はガラス張りの東屋風で、外の景色を眺めながら入れる。小規模な湯船だが、ロケーションとして一番惹かれた。
左側に入った日に楽しめるのが、露天ひのき風呂に炭酸泉を組み合わせた「炭酸泉温泉」だ。温泉に炭酸泉を加えた造りで、埼玉県下でも珍しいと施設は謳っている。炭酸泉は血管を拡張させ血流を促すとされており、温泉との相乗効果が期待できると案内されている。ただしこちらは循環ろ過・塩素投入ありの湯船であり、純粋な源泉かけ流しではない点は頭に入れておく。
右側に入った日の露天ひのき風呂は源泉かけ流しになっている。炭酸泉コラボはないが、純粋な純重曹泉を露天で楽しめるのはこちらの方だ。どちらが「当たり」かは好みによるが、源泉重視であれば右側入浴日を狙うという選択肢もある。
茂美の湯は温泉施設としての側面だけでなく、「もさく座」という大衆演劇の劇場を館内に持つ複合施設だ。公演は月単位で劇団が入れ替わる形式で、週末・祝日・初日・千穐楽は昼夜の二部公演になる。観劇目当ての客層は温泉利用者とは重なりが少ないかもしれないが、食事処や休憩スペースの混雑には影響が出る可能性がある。
公演スケジュールは公式サイトで確認できるため、静かに入浴したい場合は平日の昼の部のみ公演日を選ぶ、あるいは公演のない日を狙う方が無難だと思う。演劇客向けに北鴻巣駅からの無料送迎バスも運行しており、その時間帯(11:00前後・16:00前後)は駐車場の出入りが重なることも考えられる。
源泉かけ流しを売りにする施設だが、全ての湯船がそうというわけではない。ひのき内風呂と炭酸泉コラボ露天は循環ろ過・塩素投入ありと明記されている。かけ流し湯船にも「塩素投入あり」と併記されており、衛生管理のために消毒が行われている。
源泉成分がどの程度残っているかは実際に入ってみないとわからない部分だ。ただ、「かけ流し+塩素」という組み合わせは埼玉の日帰り温泉では珍しくなく、許容範囲と考えている。気になるとすれば、一番広い湯船のかけ流しが午後からという点で、午前中の訪問では複数の湯船が本来の状態で楽しめない可能性がある。この点は現地で確認が必要だ。※要確認
判断メモ
✓ 行く(優先度:高)
埼玉県下唯一の純重曹泉という泉質の希少性、源泉かけ流し湯船の豊富さ、300台無料駐車場という車移動のしやすさ、平日870円という価格帯——この4点が揃っている施設は埼玉ではそう多くない。懸念点の混雑・循環湯船はいずれも訪問日の選択や時間帯の工夫で対処できる範囲だ。
訪問するなら平日の午後到着が理想だ。かけ流し湯船が揃い、もさく座の公演客とも重なりにくい。右側入浴日であれば露天ひのき風呂が源泉かけ流しになるため、可能であれば奇数日か偶数日かを事前に確認しておく。
サウナと天然地下水の水風呂の組み合わせも評判がよく、温泉だけでなくサウナ目的としての再訪もあり得る。食事処については内容・価格帯ともに現地確認が必要で、長時間滞在するかどうかはそこで判断したい。
岩盤浴の詳細(料金・種類)は今回調べきれなかったため、次回訪問前に公式サイトで確認すること。(※要確認)
施設データまとめ
- 泉質
- ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉
- 泉温 / pH
- 43.2℃ / pH 7.7(弱アルカリ性)
- 溶存物質総量
- 1.28g/kg(純重曹泉基準クリア)
- 源泉かけ流し
- あり(多数の湯船・塩素投入あり)
- 日帰り料金
- 平日870円 / 土日祝970円(大人)
- 駐車場
- 300台・無料
- 最寄りIC
- 加須IC(約17km・28分)/羽生IC(約14.5km・25分)
- コスパ評価
- ★★★


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